2021年2月4日
皆さんが家に求めるものは何ですか。
人によって多少の違いはありますが、ほとんどの人は家事がしやすく、子育てもしやすい家を求めているでしょう。
しかし、注文住宅を設計するときに、意外と見落としやすい部分もあります。
今回は家事と子育ての両方がしやすい家を実際の体験談を基に紹介します。
□家作りで失敗した実際の事例
1つ目は3階建ての住宅でベランダを3階に設置した事例です。
洗濯物を干すときにわざわざ3階まで上がる必要があり、洗濯物の量によっては何回も往復する必要があります。
また、子供に何かあった時のためにすぐ対応できないので、洗濯物を干すときに落ち着いて作業できないという弱点があります。
このように、ベランダがリビングと離れすぎると不便になるので、移動しやすい位置に配置するのが良いでしょう。
2つ目はトイレ関連の失敗談です。
子供が小さいときは子供のトイレを手伝いますが、トイレが狭すぎるとそのときに動きにくなってストレスの原因なる場合があります。
また、トイレがリビングから離れた位置にあり、トイレ内が薄暗い雰囲気であれば、子供がトイレに行きにくく、1人でトイレができるようになるのに時間がかかります。
トイレを1人でできるように訓練しやすいトイレという視点は見落としやすいので注意しましょう。
□子供が成長したときのことも考えよう
子育ては子供が小さいときだけではなく、子供がある程度大きくなるまで続きます。
ですので、成長したときも想定して間取りを考える必要があります。
例を挙げると、玄関を入ってすぐに階段があると、子供が帰ってこなくて心配していたら、実は2階に上がっていて気づかなかったというケースがあります。
ですので、階段の位置をリビングの中や、必ずリビングを通るような場所に設置するのも良いでしょう。
これには、家族間のコミュニケーションを増加させる効果もあります。
次に小学生になると学校で宿題が出されますが、リビングに勉強できるスペースがあると、自分たちが子供の宿題を一緒にでき、分からないところを解説できます。
子供が使用しないときは、何かの作業スペースとしても使えるので、子供がさらに成長して使用しなくなっても邪魔にはなりません。
□まとめ
今回は家事がしやすく子育てもしやすい家を実際の体験談を基に紹介し、成長した後の観点からも紹介しました。
間取りを決める行程は、将来の行動も左右するので、脳内で何回もシミュレーションして決めると良いでしょう。
これらの知識を元に、子育てのしやすい家づくりを行ってくださいね。